【北京モーターショー10】VWグループ展示は常設に

自動車 ニューモデル モーターショー
VW
VW 全 14 枚 拡大写真

世界の自動車メーカーの注目を集める北京モーターショー2010(2010 Beijing International Automotive Exhibition)。北京郊外にある会場、北京国際展覧中心新館のなかで、ダントツに広いフロアを占有しているのは、中国市場のトップメーカー、フォルクスワーゲングループ(VWG)で、東第5ホール(E5)を丸ごと占有している。

アウディ、フォルクスワーゲン、シュコダの量産3ブランドと、ランボルギーニ、ベントレー、ブガッティ、ポルシェのプレステージブランド4つの、計7ブランドのブースを館内に設置。デザイン、作り込みとも、他メーカーのブランドと一線を画するハイレベルな仕立てで、来場者へのアピール度もケタ違いであった。

来場者が自由にクルマに乗り込み、感触を味わうことができるのも特徴。ランボルギーニやベントレーなどのプレステージモデルはさすがにダメだが、現地価格が日本円換算で1000万円を超えるようなアウディの上級モデルもドアは開放され、中国のユーザーはコクピットに座ったり写真を撮ったりと、思い思いに“あこがれのクルマ”と触れ合っていた。

ブース建設にこれほどのパワーとマネーを投入したのにはわけがある。北京モーターショーは5月2日で終了するが、VWGはショー終了後も、E5を中国市場最大の常設展示場とする。ショーが終われば解体される他メーカーとは事情が異なるのだ。2013年には華南の広東省に新工場を2つ建設し、日系ブランドが圧倒的多数派を占める同エリアでもシェアトップを目指す構想を打ち出すなど、中国市場でのプレゼンスを高めるのに余念がないVWG。E5の展示はそれを象徴するエキシビションなのだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る