【北京モーターショー10】奇瑞のEV、ベタープレイス電池を採用

自動車 ニューモデル モーターショー
チェリー・リーチG5 EV
チェリー・リーチG5 EV 全 6 枚 拡大写真

世界最大規模の国際展示会となったことで注目を集めた北京モーターショー2010。奇瑞汽車(チェリー)は09年に発売したミディアムセダン『RIICH(リーチ)G5』をベースとするEV、「RIICH G5 EV」を出品した。

RIICH G5 EVの特徴は、ベタープレイス社のバッテリー交換システムを採用していること。

床下のメインバッテリーはデタッチャブル(取り外し式)で、残電力量が少なくなってもあらかじめ満充電にしておいたスペアバッテリーと数分で交換することが可能。RIICH G5 EVは車体側にも充電ポートを装備しており、充電時間を十分に確保できるときはプラグインでチャージすることもできる。

ベタープレイスのシステムは、大型で極めて高価なスペアバッテリーを用意する必要があるため、自家用には向かない。が、運行コース、あるいは運行エリアがある程度決まっているフリートユーザー、なかでもタクシー用途には適合性が高い。

今日、中国のタクシー車両は老朽化が進んでおり、大掛かりな代替時期を迎えている。今後、その一部がEVタクシーに置き換わる可能性が高く、RIICH G5 EVはそのソリューション提案という意義も持っている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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