市光工業の女性管理職第一号…派遣社員から昇格

自動車 ビジネス 人
同社初の女性管理職第一号は派遣社員から
同社初の女性管理職第一号は派遣社員から 全 5 枚 拡大写真

自動車用ランプやミラーの純正部品専門メーカーである市光工業には、同社初となる“女性管理職第一号”となった女性がいる。派遣社員として入社し、現在は課長という肩書きを持つ古岡良子氏に、これまでの経緯と今後のビジョンについて聞いた。

【画像全5枚】

「入社当初は法務関連部署が立ち上がったばかりの会社だったので、最初はゲリラ的存在として見られていたでしょうね。最初は古い体質のままの雰囲気でしたが、フランス・ヴァレオ社との連携を強固にし、経営体質を一新した2008年7月ごろから改革が進んできました。そのころヴァレオ社から市光に入った河島一夫(もと日産等)が現在の社長でした」(古岡氏)

古岡氏は1996年、慶應義塾大学法学部法学科を中退後、パラリーガル(法律事務専門職)として、法律事務所に勤務。2008年3月、市光工業総務部法務課に派遣社員として入社し、法務業務への積極的な取り組みが評価され、同社初の女性管理職として法務課課長に就任。09年11月からは、経営企画室経営企画課課長を兼務。

また市光工業は、08年10月から、最高品質・アジアグローバル・競争力ある価値サービス・先進技術を4本柱とした「成長」を経営理念として掲げてきた。

「法務課の仕事のひとつに品質問題の調査などがあげられますが、自動車部品メーカーは、周辺のサプライヤーとの連携で成り立っている。例えば、そのサプライヤー側の原因で品質問題が生じたとき、損害賠償などの交渉を重ねていきます。事後処理的な仕事になりますが、一方で経営企画課の仕事は戦略的な業務がほとんどですね。アジアグローバル戦略を掲げる当社が、提携先とどうアライアンスを取っていくかを日々考え練っています」

同社は、アジアグローバル戦略のもと、積極的にアライアンス締結に向け取り組んでいるという。

「現在は、タイでのビジネスについて、プランを上司といっしょにつくっています。タイは外資規制が敷かれているため、どれぐらいタイを潤すことができるかによって税制優遇の度合いが変わってくる。こういうプランを立てるときには、常に契約などが関わってくるので、法務と経営企画の垣根がなくなってくる。だから兼務することになったのでしょうね」

同社経営企画室経営企画課主管シニアエキスパートの金子元一氏は、古岡氏が管理職に就いたころからの変化をこう語る。

「これから変わりつつあるという期待感がある。今まで女性の管理職、女性課長がひとりもいなかったというのが大きな問題で、古岡の活躍をきっかけにどんどん会社やグループ全体が変わっていくといいですね」

古岡氏は現在、さらなるアジアグローバル構想実現に向けた取り組みに着手し始めているという。

「具体的な国名やエリアは言えませんが、今年は積極的に世界戦略に向けて取り組んでいきたいですね。また、LEDヘッドランプなども効率性に優れた製品を開発しており、関連する“よいニュース”も後々発表できると思います。現在、それらのプロジェクトが鋭意進行中です」

“同社女性管理職第一号”の彼女は「みなさんにさらに信頼される人間となり、さらに発言力のある役職へとスキルアップしていきたい」と抱負を語っていた。

《レスポンス編集部》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』新型が12月公開へ! 開発期間を半減、“日産復活の象徴”はどうなる?
  2. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
  3. 【フェラーリ アマルフィ 新型試乗】瓜のつるに茄子はならぬ…優雅さと獰猛さを併せ持つ走りに触れた
  4. ベントレーのSUV『ベンテイガ』、日本13台限定「オルガン ストップ」発売…18Kゴールドプレーテッド装備
  5. 【BYD ラッコ 新型試乗】1週間、日常使いをしてわかった「2つのメリット」と「3つの課題」…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. タイ矢崎電線のアルミ新工場がタイに完成、生産量3倍に増強…送配電網・自動車向けに対応
  3. ボッシュ、大型商用車事業の売上倍増へ…IAA TRANSPORTATION 2026
  4. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  5. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
ランキングをもっと見る