スズキの鈴木修会長は10日の決算発表の席上、2010年3月期まで2期連続で赤字に陥っている2輪車事業について「今期は赤字をゼロにもっていきたい」と、収支均衡まで回復させる方針を示した。
前期の2輪は「日米欧の先進国だけでなくアジアも含め落ち込んだ」とし、世界販売は10%減の302万台にとどまった。セグメント別の営業利益は211億円の赤字と、2009年3月期(64億円の赤字)からさらに悪化している。
鈴木会長は、金融危機までは「2輪だけでなくすべての事業部門が緩んでいたので、見直しを進めている」とし、2輪については98あったモデル数を54まで半減させるリストラ策に取り組んでいるという。
これによりモデル更新や販売の効率化を図る考えだ。今期は世界で前期比3%増の約300万台の販売を計画している。