アルパインおよびアルパインマーケティングは、国内最大画面の市販用オーディオ一体型カーナビゲーション『ビッグX X088』と車種専用の取り付けキットを開発、6月中旬から販売する。
市販カーナビは、ダッシュボード中央にある2DINと呼ばれる共通規格サイズの空洞部分に合わせてカーナビ製品を開発してきた。このため、画面サイズは7型の液晶画面が限界だった。
新製品は、規格サイズの空洞部分を前提としたカーナビ本体の製品開発から、車のコンソールやダッシュボードの一部から車種専用で設計するという発想の転換で、従来の7型サイズの画面面積の1.43倍(8型)に拡大、市販ナビとしては国内最大画面のモニターを搭載することに成功した。
取り付けキットは、ハイブリッドカーやミニバンなど、11車種向けを専用開発し、今後も対応車種を増やしていく予定。
ナビの設計では、11車種一台一台を調査、自動車室内中央部分のインダッシュパネルと呼ばれる着脱可能部分、専用金具、配線部品など十数点を車種専用に開発した。カーナビ周辺のパネル部分から取り付けキットとして設計することで、本体画面の装着スペースを広く確保、8型サイズの液晶画面を搭載する。
地上デジタル放送対応のTV、DVD・CDのAVやオーディオ機能を搭載し、ハードディスク容量は60GB、年5回の差分地図更新やステアリングスイッチにも対応する(取付キットは別売り)。価格はオープン価格。
●X088取付可能車種(2010年8月時点、いずれも現行モデルのみ)
トヨタ:プリウス/アルファード/ヴェルファイア/エスティマ/ヴォクシー/ノア/マーク
ホンダ:ステップワゴン(スパーダ含む)/フリード/インサイト
スズキ:ワゴンRスティングレー