【ニュル24時間】ポルシェ 911 ハイブリッドは9番手スタート

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ドイツで開幕した「第38回ニュルブルクリンク24時間耐久レース」。13 - 14日に行われた予選において、ポルシェの初のハイブリッドレーサー、「911GT3 Rハイブリッド」が、総合9位のタイムをマークした。

ポルシェの今年の主役は「911GT3 R」だが、同車をベースにした911GT3 Rハイブリッドも、ニュル24時間に投入。リアに置かれる4.0リットル水平対向6気筒エンジン(480ps)はそのままに、フロントアクスルに2個のモーターを追加した。それぞれが81.5ps、合計163psのエクストラパワーを生み出し、エンジンが後輪、モーターが前輪を駆動する4WDとなる。

市販のハイブリッド車と異なるのは、バッテリー(2次電池)を搭載しない点だ。2次電池の代わりに、電気式の「フライホイールジェネレーター」を助手席部分にレイアウト。

これは減速時にモーターが回生ブレーキの役目を果たし、フライホイールを最大4万rpmまで回して、電力を蓄えるシステムだ。この電力は、ステアリングホイールのスイッチ操作によって、約6 - 8秒間引き出すことが可能で、追い越し等の加速が必要な時、モーターがエンジンパワーをアシストする役割を担う。

予選は、雨と霧という悪コンディション。そんな状況下で、ポルシェワークスチームの911GT3Rハイブリッドは、8分34秒427のタイムで9位につけた。レース主催者の規定により、911GT3Rハイブリッドには25kgのウェイトハンデが課せられ、車両重量は1375kgとなった。

一方、2009年のニュル24時間を制した「マンタイポルシェ」は、新マシンの911GT3 Rで8分30秒323を記録し、7位。史上初の5連覇を狙える位置だ。また、1 - 4位を独占したアウディ「R8LMS」に続いて、5位にポルシェ最上位の911GT3 Rが、8分29秒521でつけている。

第38回ニュルブルクリンク24時間レースの決勝は、現地時間15日15時(日本時間22時)にスタート。アウディ対ポルシェの争いとなるのだろうか。

《森脇稔》

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