富士火災海上保険が19日に発表した2010年3月期の連結決算は、経常利益が88億9400万円と黒字に転換した。
経常収益は前年同期比0.1%減の3770億5000万円とほぼ横ばいだった。損害保険事業の保険引受収益のうち正味収入保険料は同4.9%減の2708億円となった。自動車保険などが苦戦した。一方、保険引受費用のうち正味支払保険金は、前期に比べ19億円減少し、1611億円となった。
損益では従業員賞与などの人件費と物件費を削減した結果、経常黒字に転換した。当期純利益も47億8300万円と黒字転換した。前年同期は596億円の赤字だった。
今期の業績見通しは経済情勢や市場環境が不透明で見通しを行うことが困難として未公表とした。