ポルシェ カイエン 新型…米で430万円からの背景

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ポルシェは19日、米国における新型『カイエン』の価格を公表した。ベース価格は4万6000ドル(約430万円)からという戦略的プライスを掲げる。

新型カイエンは2010年3月のジュネーブモーターショーでデビュー。エクステリアは先代のイメージを継承しながら、さらにスポーティ&エレガントに進化。先代比で全長は48mm長くなっているが、コンパクトかつダイナミックな印象を与える。ホイールベースは40mm延長され、室内のゆとりが広がった。

インテリアは一新され、ダッシュボードに向けてせり上がるセンターコンソールと、そこから伸びるギアセレクター&シフトレバーが特徴。リアシートは前後160mmスライドし、バックレストの角度も3段階に調節できる。

ポルシェは今回、新型カイエンの米国価格を発表。3.6リットルV型6気筒ガソリン(300ps)に6速MTを組み合わせるベースグレードを、4万6700ドル(約430万円)に設定した。

ちなみに、今年3月に公表された新型カイエンの日本価格は、3.6リットル+6速MT仕様で748万円から。もちろん、装備の違いがあるため単純比較はできないが、米国価格とは、300万円以上もの開きがある計算だ。

しかし、ドイツ本国でのカイエンの価格を調べると、見方は変わる。ドイツでは、3.6リットル+6速MT仕様で、5万5431ユーロから。現在のユーロ安相場ではなく、今年3月の新型カイエン発表時の1ユーロ=125円で計算すると、日本円で693万円からとなる。日本でのプライスが、決して高すぎるわけではないのだ。

米国仕様が、欧州や日本よりも安価な設定とされているのは、やはり米国市場での競争の激しさが背景にあるようだ。事実、ポルシェは新型カイエンの米国におけるベース価格を、先代比で1800ドル(約16万5000円)引き下げている。

新型カイエンの最大市場は、米国。1台でも多く売りたいというポルシェの思いが、この戦略的価格設定の裏に見え隠れしている。

《森脇稔》

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