LabVIEW上でRoboCarを開発---日本NIとZMPが提携

自動車 ビジネス 企業動向
RoboCarのセンサ情報をLabVIEWで表示している画面
RoboCarのセンサ情報をLabVIEWで表示している画面 全 3 枚 拡大写真

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)とゼットエムピー(ZMP)は17日、自動車メーカーにおけるカーロボティクスの設計・開発の加速化を目的として、カーロボティクス分野での技術提携を結んだことを発表した。19日からパシフィコ横浜で開催の「人とくるまのテクノロジー展2010」にも出展している。

この提携により可能になったのが、日本NIのグラフィカルな点が特徴の開発環境「LabVIEW」上で、ZMPの10分の1スケールのカーロボティクス・プラットフォーム「RoboCar」の開発を行えるようになったこと。

RoboCar搭載の各種センサからの情報をLabVIEWで収録、解析、表示、保存を行えるので、RoboCarの状態をリアルタイムでモニタリングすることが可能となった。さらに、設計から実装までの開発環境をLabVIEWで統一することで、エンジニアはミドルウェアの開発などに追われることがなくなり、アルゴリズム開発のみに専念できるというメリットも生まれている。

今後も両社は協業を進める予定で、リアルタイムプロセッサとFPGA(Field Programmable Array:ユーザーが論理回路を独自に書き込めるシステム)チップを搭載した日本NI製シングルボード「RIO」をRoboCarに搭載するとしている。

これにより、リアルタイムデータの収録・制御アプリケーションの設計を可能等する「LabVIEW Real-Time」や、RIOのハードウェア上のFPGAチップをグラフィカルに再構成できる「LabVIEW FPGA」など、LabVIEWのアドオンモジュールを用いた制御アルゴリズムの開発が可能となるとしている。

《デイビー日高》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  5. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る