GMがブランド廃止を決めているハマー。そのエントリーモデルの『H3』の生産が24日、終了した。最終モデルは、レンタカーとして活用されるという。
GMは今年2月24日、傘下のハマーブランドの売却に関して、中国・四川省の重工業メーカー、四川騰中重工機械と結んだ契約を白紙撤回すると発表。中国政府からハマー買収の認可が下りなかったことが、白紙撤回の理由とされた。
GMはこれを受け、ハマーブランドの廃止を決定。GMの米ルイジアナ州シュレブポート工場では24日、H3の最終モデルがラインオフした。
このH3は、大手レンタカー会社のエイビス(AVIS)が大口注文していた849台の一部。同工場では、一般向けH3の生産を今年1月に停止していたが、この849台の特別注文に対応するため、4 - 5月の2か月間、ラインを稼動させていた。
シュレブポート工場の従業員は、7月をもって解雇される見込み。H3の最終モデルが、1台当たりの販売価格が大幅ディスカウントされる大口レンタカー契約だったとは、なんとも皮肉だ。