トヨタ、バーチャル人体全身モデルを改良 内臓受傷も解析

自動車 テクノロジー 安全
THUMS Version4
THUMS Version4 全 3 枚 拡大写真

トヨタ自動車は27日、車両衝突時の傷害を解析できるバーチャル人体全身モデル「THUMS(サムス)」を改良し、新たに内臓傷害の解析が可能となった「THUMS Version 4」へバージョンアップしたと発表した。

THUMSはこれまで、骨格や脳をモデル化して、被害状況を解析するのにも役立ててきた。

Version 4は、大学など外部研究機関と連携、高精度CTスキャンを使って人体の内部構造の形状を詳細に計測して上で、内臓の形状や内臓間の位置関係まで精密にモデル化した。これによって衝突時の胸腹部の変形状況、内臓の受傷メカニズムを詳細に解明できるようになった。

脳・内臓は車両衝突時に受傷しやすく、衝突事故時の受傷部位の約半数を占める。Version 4の開発で、内臓受傷の解析も可能となった。同社は今後、新開発THUMSを使って車両衝突時の内臓傷害を詳細に解析し、シートベルトやエアバッグなどの安全装備の開発・改良に活用していく。

Version 4では、平均体格の成人男性をモデルにしているため、今後小柄女性や大柄男性のモデルなどのバリエーションも揃え、様々な事故実態に対応した実験を実施し、安全装備の充実に結び付ける方針だ。

THUMS Version 4は、トヨタテクニカルディベロップメントを通じて、今秋に発売する予定。

《レスポンス編集部》

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