米国新車販売、6か月連続プラス…5月実績

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民間調査会社のオートデータ社は2日、5月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は110万2899台で、前年同月比は19.1%増と、6か月連続で前年実績を上回った。

米国ビッグ3では、首位のGMが22万3410台をセールスし、前年同月比は17.5%増と5か月連続で前年実績をクリア。シボレーブランドの『シルバラード』が7.1%増の3万3690台、『マリブ』 が54.1%増の2万1722台、『コバルト』が26.7%増の1万6173台と、人気を集めた。

フォードはトヨタを上回り、2か月連続の2位。ボルボを除いた販売台数は19万2012台で、前年同月比は23.4%増と、6か月連続の前年実績超えだ。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が49.4%増の4万9858台を販売したほか、『フュージョン』が13.1%増の2万2381台、『エスケープ』が17.2%増の1万9203台、『フォーカス』が12.6%増の1万6931台と、主力車種が好調だった。

5位のクライスラーは、10万4819台を販売。前年同月比は32.7%増と、2か月続けてプラスとなった。ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)が68%増の1万3395台、ダッジ『キャラバン』が66%増の93935台と牽引役を果たした。

日本メーカーのビッグ3では、3位のトヨタが16万2813台を販売。前年同月比は6.7%増と、3か月連続のプラスを維持した。『カローラ』が14.3%増の2万6953台、『RAV4』が2.9%増の1万3102台と好調。しかし、ベストセラーの『カムリ』は、6.5%減の2万9295台と振るわなかった。

4位のホンダは、11万7173台を販売。前年同月比は19.1%増と4か月連続のプラスだ。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が33.1%増の3万0077台、『シビック』が37.3%増の2万8458台、『CR-V』が22.5%増の1万7820台と売れている。

6位の日産は8万3764台を販売し、前年同月比は24.1%増と、8か月連続のプラス。『アルティマ』が19.2%増の2万1950台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』『ラティオ』)が、95.6%増の9842台と支持された。

韓国メーカー2社は、引き続き好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比32.8%増の4万9045台と11か月連続のプラス。9位のキアも20.6%増の3万1431台と、11か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が91.6%増の2万1195台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が481%増の8189台と、好評を博している。

8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比20.7%増の3万2899台と8か月連続のプラス。VWブランドは20.3%増 の2万3543台、アウディブランドは22.7%増の9205台とともに好調だ。VWブランドでは、『パサートCC』が86.8%増の2651台、アウディブランドでは『Q5』が44.2%増の2037台と人気を集めた。

10位のスバルは、前年同月比35.2%増の2万3667台をセールスし、12か月連続で前年実績を上回った。『フォレスター』が29%増の7976台、『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が124%増の7630台と牽引した。

BMWを抜いて11位に浮上したマツダは、前年同月比35.2%増の2万2605台と、7か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、53.8%増の1万1536台と大きく伸びた。

12位のBMWは、前年同月比3.9%減の2万2110台と、6か月ぶりのマイナス。BMWブランドは2.9%減の1万7859台、MINIブランドは 8.2%増の4233台と、両ブランドともに落ち込んだ。

13位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、1万9879台を販売。前年同月比は21.1%増と8か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、25.8%増の1万9176台を売り上げた。

以下、三菱が8.8%増の4737台、ジャガー&ランドローバーが8.3%増の3671台、スズキが26.4%減の1903台、ポルシェが5.4%減の 1873台。スウェーデン2社は、ボルボが16.5%減の4659台、サーブが77.8%減の174台という結果だ。

5月の米国新車販売は、米ビッグ3を中心に好調だった。中でもクライスラーの10万台超えは、2009年3月以来、1年2か月ぶり。回復傾向が鮮明になっている。

《森脇稔》

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