ワールドカップがエコカー普及を左右する?! ---田中貴金属

自動車 ビジネス 企業動向

サッカーワールドカップの開催国となる南アフリカ。これまでなじみのなかった人も多いと思われるが、実は、鉱物資源の乏しい日本にとって、供給元として重要な国となっている。

南アフリカの地下資源は、金、プラチナ、ジルコニウムが埋蔵量世界1位、クロム、マンガンが同2位、バナジウムが同3位と、レアメタルが豊富だ。とくにプラチナに関して日本と南アフリカとは密接な関係にある。

田中貴金属工業によると、プラチナは世界産出量の80%が南アフリカで、産業用プラチナ使用量世界1位の日本にとって、南アフリカが最大の資源供給元だ。南アフリカの輸出総額803億ドルの10%=80億4600万ドルを日本に輸出しており、南アフリカにとっても輸出対象国として日本が重要な国となっている。

プラチナは排ガス浄化装置や燃料電池の材料に使われ、今後も需要が高まると予想される。同じく田中貴金属工業によると、南アフリカのプラチナ生産体制の動向が、価格を上下させる一因だという。現在インフレ傾向にある南アフリカでの産出コストの推移が注目される。

南アフリカはこれまで鉱物資源の輸出に頼った経済政策だったが、今後は国内産業を育成し、資源を加工して付加価値を与えてから輸出することをめざしているという。世界の注目を集めるワールドカップを開催することより南アフリカは、国外からの投資や技術供与を集めることも意図している、と田中貴金属工業は分析する。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る