【ユーロNCAP】5シリーズ と ジュリエッタ に過去最高の安全性評価

自動車 テクノロジー 安全
5シリーズのテスト状況
5シリーズのテスト状況 全 6 枚 拡大写真

ユーロNCAPコンソーシアムは2日、最新モデル3台の衝突安全テストの結果を公表した。テストを受けたのは、アルファロメオ『ジュリエッタ』、BMW『5シリーズ』、マツダ『CX-7』の3台だ。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テストである。

またユーロNCAPは、2009年2月から新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESPなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。

テスト結果を検証すると、成人乗員保護性能においては、アルファロメオジュリエッタが35点でトップ。BMW5シリーズは僅差の34点、マツダCX-7は27点だ。

子ども乗員保護性能は、ジュリエッタが42点をマーク。5シリーズが41点、CX-7が39点で続く。歩行者保護性能は、5シリーズが28点でトップ。ジュリエッタは23点、CX-7は16点と、評価に開きが出た。

安全補助装置の有無は、5シリーズの7点を筆頭に、ジュリエッタが6点、CX-7が5点。この結果、合計ポイントは、5シリーズが110点、ジュリエッタが106点、CX-7が87点に。総合評価においては、5シリーズとジュリエッタが5つ星、CX-7は4つ星となった。

5シリーズ(110点)とジュリエッタ(106点)は、ユーロNCAPが新評価システムを導入してから、最高の得点。両車ともに、2009年にフォルクスワーゲン『ゴルフ』が記録した103点を上回った。

テスト結果を受け、アルファロメオは、「ジュリエッタは最も安全なコンパクトカー」とアピール。BMWは「ユーロNCAPでの最高得点は、BMWが取り組む安全性追求の成果」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る