練られた操作性は本格カーナビに匹敵
実際に使ってみよう。起動するといきなり地図画面が表示され、その右側に操作ボタンが配置される。このあたりも携帯ナビよりカーナビ専用機に近い。メニューボタンをタッチすると目的地検索をはじめとするメニューが表示される。大画面を活かして殆どの機能を直接呼び出せるメニュー構成になっており、スピーディな操作が可能だ。
目的地検索は住所、電話番号、ジャンルなど一般的な内容だが、感心したのは操作性。よく考えられており、住所入力のやりやすさや、「戻る」ボタン、「現在地」ボタンが常に表示されていることなど、カーナビ専用機と同等かそれ以上と思わせた。こういったインターフェースの完成度は地味だが非常に重要で、真面目に作りこまれていると感じさせる。
目的地が決まったらつぎはルート検索だが、ここで威力を発揮するのが新搭載された5ルート検索だ。これは一般道を使うルート、最短距離のルート、できるだけ大きな道を通るルートなど5種類のルートを同時に検索、表示する機能。カーナビを使っていると、高速道路を使いたくないのに使うルートが検索されたり、その逆になったりとじれったい思いをすることが多いが、5ルート検索なら瞬時に好きなルートを選べる。これは便利だ。
◆メリハリの効いた配色の画面はとても見やすい
続いてナビゲーションだが、これもカーナビ専用機に近い。当然ながら交差点の拡大、インターチェンジなどの3D表示、案内板表示はすべてサポートされており、今回のバージョンアップでレーン情報も加わった。メリハリの効いた配色の画面はとても見やすく、携帯電話でナビをしているムリヤリ感は全くない。多くの携帯ナビは助手席の人が見ることを前提にしているが、本ソフトは小型のカーナビ専用機より見やすいほどだ。
大画面を生かし、どんな画面でも現在地ボタン、広域/詳細ボタンが表示されているのも評価できる。また画面左端のアイコンをクリックするとサブメニューが表示されて地点の登録などができるもの便利。目的地検索と同様、ガイド中の操作性も優秀だ。
◆登録地点のインポートもサポート
ナビ機能に絞り込んだシンプルさが信条の本ソフトだが、付加機能としてKMLデータのインポート、エクスポートに対応している。KMLとはGoogle Earthで使われている汎用性の高い位置情報データのフォーマットだ。
KMLデータを使うと、いつもNAVIで登録したポイントをGoogle Earthに表示したり、Google Earthで見つけたポイントをいつもナビに登録することができる。パソコンでKMLデータを編集できるスキルのある人なら、数百といった大量のポイントを一括登録することも可能だ。
ほかにも面白い機能がいくつかある。
ひとつは履歴機能。どんなナビでも履歴機能はあるが、本ソフトの履歴は日付も保存され、カレンダー表示も可能。つまり、何月何日にどこに行ったのかが保存されるのだ。これが意外と便利で、行動の記録になる。
もうひとつは「携帯で見る」機能で、このボタンをタッチするとQRコードが画面に表示される。それを携帯電話で読み取ると、同じ地図が表示されるというもの。ちょっとしたアイディアだが実用性は高そうだ。
【アプリ概要】
■v2対応端末
DOCOMO T01A
SoftBank Touch Diamond X04HT※
X02T
EMOBILE S21HT(TouchDiamond) ※
S12HT(EMONSTER Lite)
S11HT(EMONSTER)
WILLCOM WS020SH(WILLCOM03)
WS027SH(HYBRID W-ZERO3)
※は市街図搭載版非対応
■価格
いつもNAVI PND v2…1万500円
いつもNAVI PND v2 市街図搭載版…1万5000円
いつもNAVI PND v2 アップグレード版…8500円
■公式サイト(PC)
ゼンリンデータコム いつもNAVI PND
http://www.zenrin-datacom.net/wp/