米国IIHS(道路安全保険協会)は9日、アウディ『A4』を、「2010トップセーフティピック」に選定した。
IIHSの衝突テストは前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
さらにIIHSは、後突時のむち打ち確認テストと横転を想定したルーフ強度テストも実施。総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック」に認定し、衝突安全面でのお墨付きを与えている。
A4の衝突テストは、2009年型のセダン「2.0Tクワトロ」グレードで実施。前後席のヘッドカーテンエアバッグやフロントシート内蔵エアバッグを標準装備する。
テスト結果を検証すると、前面衝突では頭、首、胸、膝、足とすべての部位に受けるダメージが最小限で、各部位がGOOD(優)評価と認められた。
側面衝突では、運転席側のダミー人形の胸への衝撃が、ACCEPTABLE(良)となった以外、すべての部位へのダメージが少なく、GOOD(優)評価。ボディの安全構造に関しても、前面、側面衝突ともにGOOD(優)となった。
さらに、後突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストでも、A4はGOOD(優)。そして総合評価は最高のGOOD(優)となり、トップセーフティピックに認定された。
IIHSのテスト結果を受け、アウディオブアメリカのヨハン・ダ・ネイスン社長は、「安全性は高級車を購入する顧客が最も重視するポイントのひとつ」と、コメントしている。