いすゞ自動車は10日、『エルフ』、『フォワード』、日産『アトラス』、日産ディーゼル『コンドル』、マツダ『タイタン』計5車種の警音器、後輪タイヤ、キャブマウントに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2004年6月10日~2009年7月7日に製作された18万1658台。
(1)警音器スイッチ配線で、配索が不適切なため、ハンドル操作の繰り返しにより、配線が断線し、警音器が鳴らなくなるおそれがある。
(2)後輪左側タイヤで、ブレーキホースブラケット固定ボルトとのクリアランスが不適切なため、高重心架装した車両で急旋回走行等を行うと、ボルトとタイヤの側面が接触するおそれがある。
(3)後方キャブマウントブラケットで、キャブチルトの際、一時的にキャブを保持するためのU字フックの溶接が不適切なため、キャブを降ろしたときの衝撃で溶接が剥がれ、フックが脱落するおそれがある。
全車両、(1)については、警音器スイッチ配線の配索位置を変更するほか、警音器が鳴らない場合はコンビネーションスイッチを交換する。(2)については、ブレーキホースブラケット固定ボルトの向きを変更する。(3)については、後方キャブマウントブラケットを良品と交換する。
不具合発生件数は(1)が52件、(2)が4件、(3)が3件で、いずれも市場からの情報で発見した。事故は起きていない。