[BMWの未来]ヴィジョン・エフィシェントダイナミクスに見惚れた!

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ヴィジョン・エフィシェントダイナミクス
ヴィジョン・エフィシェントダイナミクス 全 11 枚 拡大写真

「BMW Group Mobility of the Futue - Innovation Days in Japan 2010」におけるハイライトの一つは『ヴィジョン・エフィシェントダイナミクス』だろう。

昨年のフランクフルトモーターショーで公開されたコンセプトカーとはいえ、日本初上陸。そのスタイリングの美しさは知っていたつもりでも、目の前を悠然と、滑るように走る姿は独特の趣を放って、見る者を惹き付けてくれた。

リヤシートの足元はやや狭いものの、4人の居住空間を確保した上で、Cd値はわずかに0.22。このフォルムの実現には豊かな感性だけでなく、F1で培われた空力へのテクノロジーが投入されている。特徴的なのは、ヒレのようなリヤエンドの処理だろう。ライトウエイトテクノロジーを駆使することで、車重も1395kgとかなり軽量だ。

車高は1.24mと低いものの、ヒップポイントが低いため居住空間はまずまずの広さを確保している。フロントウインドウはスーパーカー並みに寝ていて、全体はまさに流れるフォルム。

ルーフからリヤウインドウまでずっと薄いスモークのウインドウが続く。奥まったライト回りなどは「世界一美しいクーペ」と謳われた往年の『6シリーズ』E24型を想わせる。

このスタイリングが与えるイメージ通り、動力性能も十分に高性能で、1.5リットル3気筒のターボディーゼルと2つのモーターを合わせた最高出力は356ps。0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は250km/h。それでいながらEUテストモードで26.6km/リットルの燃費を誇る。ディーゼルのためCO2の排出量も99g/kmと、非常に抑えられている。

エンジンと1つのモーターはリヤシート後ろに、そしてもう一つのモーターはフロントアクスルに組み込まれ、センタートンネル部分にはリチウムポリマーバッテリーが縦に並べてられている。

初のフルハイブリッド車として今年中の投入を発表した『アクティブハイブリッドX6』の存在が霞んでしまうほど、異質な存在感を放つヴィジョン・エフィシェントダイナミクス。走りの楽しさと環境性能の両立を謳うBMWのイメージリーダーとして、このコンセプトの訴求力は堪らなく大きい。

《高根英幸》

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