居酒屋突入事故の被告に懲役5年の実刑命じる

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今年1月、神奈川県横浜市緑区内で飲酒運転を起因とする暴走事故を起こし、居酒屋に突っ込んで3人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷などの罪に問われた44歳の男に対する判決公判が14日、横浜地裁で開かれた。裁判所は懲役5年の実刑を命じている。

起訴状によると、問題の事故は2010年1月29日夕方に発生している。横浜市緑区鴨居5丁目(N35.30.22.1/E139.33.59.5)付近にある居酒屋に暴走した軽乗用車が突入。店内にいた55歳の男性客が直撃を受け、全身強打でまもなく死亡、57歳と17歳の男性が重体となった。

クルマを運転していた大和市内に在住する44歳の男は酒に酔った状態で、呼気からは高濃度のアルコール分を検出したために警察はこの男を逮捕。一時は危険運転罪の適用も視野に入れた捜査が行われていたが、検察は後に自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(酒気帯び運転)などの罪で起訴。公判で被告の男は起訴事実を全面的に認めていた。

14日に開かれた判決公判で、横浜地裁の吉田勝栄裁判官は被告の男が前夜から事故直前まで継続的に飲酒を行っていたことを認定した。

その上で裁判官は「被告が飲酒運転を防止するための配慮を徹底していたかどうかは疑わしい」と指摘。さらに「事故当時はアルコールの影響下にあり、取り返しのつかない結果を生じさせた」として、被告に対しての情状酌量は認めず、懲役5年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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