スバル レガシィ 2.5GT tS…目指したのは“運転がうまくなるクルマ”

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レガシィ 2.5GT tS
レガシィ 2.5GT tS 全 6 枚 拡大写真
25日より販売を開始するスバルテクニカインターナショナル(STI)のコンプリートカー『レガシィ 2.5GT tS』。開発コンセプトは「Sport, Always!」。これには「強靭でしなやかな走り」の実現、そして「運転がうまくなるクルマ」を造るという思いが込められているのだという。

「Sport, Always!」は、STIのクルマ造りのコンセプトとして掲げられている。「すべての時、すべての道、クルマとの対話はいつも“スポーツ”だ」として、思うままに操ることができる気持ち良さ=スポーツと定義する。サーキットや峠道など限られた場所での速さや性能だけを追求するのではなく、ガレージを出る瞬間や交差点を曲がる時など日常的なシーンでも「気持ちいい」と感じられるクルマ造りを目指した。

「気持ちよく走るためには、“うまさ”が必要なんです」と語るのはSTIコンプリートカーを統括する車両実験部部長の辰己英治氏。

「うまさというのは、路面の轍や凹凸、雨や雪道などをさりげなく“いなす”ことができること。つまりタイヤの接地性が重要なんです。硬い車体の荷重を均等に路面に伝えるのは難しい。そこで例えばチーターのような野生動物の躍動的な走りをヒントに、ボディもサスペンションのひとつと捕らえ、ボディ、サスペンション、タイヤが一体となって地面をしっかりとつかむイメージで『強靭でしなやかな走り』を実現しました」

「tSをはじめSTIコンプリートカーは、『思いのままに操れる良い道具』を目指しています。tSに乗って頂けるとわかると思いますが、取り回しが良く、何だか運転がうまくなったような気になるんです。思いのままに操れて、さらにドライバーの技量をクルマが補ってくれる。クルマがうまく走ってくれれば乗っている人みんなが気持ちいい。それが今、STIの目指すクルマ造りなんです」(同氏)

「STIモデル」と聞くと、WRCにワークスとして参戦していた頃のような「カリカリのチューニングカー」というイメージを持つ人も多いだろう。辰己氏は、「実際STIはそういうクルマを造り、ファンに支持されてきました。しかし、ファンを大切にするのはもちろんですが、今はそういう(クルマだけを造る)時代じゃない」と語る。さらに「これからはドライバーズカーとして満足するだけでは駄目。助手席、後部座席に乗る人、誰もが気持ちよく“スポーツ”を楽しんでもらえるクルマ造りをしていきたいですね」と抱負を語った。

《宮崎壮人》

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