三菱自動車など4社、リチウムイオン電池の2次利用事業を模索

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三菱自動車、GSユアサ、三菱商事、リチウムエナジー・ジャパンの4社は28日、電気自動車(EV)『i-MiEV』に搭載されているEV用リチウムイオン電池の2次利用事業モデル作りを目指すと発表した。

GSユアサが開発した太陽光発電で得た電力を蓄えるのに、EVに搭載していたリチウムイオン電池を利用する実証実験を2010年秋から京都市内で実施する。

i-MiEVに搭載されるリチウムイオン電池「LEV50」は、出力密度が高いことから、車載用電池としての利用が終了した後の有効利用について4社で検討してきた。今回、スマートグリッドでの太陽光などの自然エネルギー貯蔵や産業用機器の電源など幅広い用途での2次利用の期待が高いため、実証実験を通して有効利用法を探る。

GSユアサは、太陽電池とリチウムイオン電池、EV用急速充電器で構成する「PV-EVシステム」を開発した。これは太陽電池で得られた電力をリチウムイオン電池に貯蔵し、その電力を用いてEVを急速充電するもの。システムは、太陽光による自然エネルギーで発電した電力をEVに充電し、走行する。実現すれば、発電からEV走行までの二酸化炭素排出量ゼロという究極のゼロエミッションとなる。

4社は今回の実証試験にGSユアサが開発したPV-EVシステムを活用し、電力貯蔵用にi-MiEVで使用済みとなったEV用リチウムイオン電池を採用してシステムの電池コストの低減と、資源の有効活用を目指す。

EV用リチウムイオン電池の2次利用については、日産自動車も住友商事と提携して再利用・再製品化などの事業について検討している。

《レスポンス編集部》

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