【VW クロスポロ 新型発表】優等生なポロから生まれたライフスタイルモデル

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新型クロスポロとマーケティング本部部長の正本嘉宏氏
新型クロスポロとマーケティング本部部長の正本嘉宏氏 全 6 枚 拡大写真

29日より販売を開始した新型『クロスポロ』。ベースの『ポロ』が「優等生的に幅広いユーザーの支持を集める反面、面白みに欠けるのでは」という声から、新たな市場を開拓すべくオリジナリティあふれるスタイリングを採用し生まれたのだと言う。

先代クロスポロと元祖ポロファン

マーケティング本部部長の正本嘉宏さんはまずポロについて、「大人4人がゆったり快適に乗れる環境を提供すると同時に、安全性能面や機能性、クオリティでもクラスを超えるものを提供できるクルマとして、コンパクトカーの代名詞的に認知されています」と位置付ける。しかし、優等生的に幅広いユーザーの支持を集めているので、面白みに欠けるというイメージが一部から聞かれたという。そこで、「ポロベースにしながらも思い切ったスタイリングを提供するクルマとして、ライフスタイルモデル的な位置づけとして『クロスポロ』を導入しました」と語る。

今回2世代目となるクロスポロだが、正本さんは「実はその前に元祖的なクルマがあったのです」と話す。それは『ポロファン』というクルマである。「2004年にヨーロッパでデビューし、ヨーロッパで5000台だけの限定モデルでした。残念ながらマニュアルトランスミッションしか設定がなかったので日本には導入しませんでしたが、ヨーロッパでは大好評を博したのです」という。

その成功から、2006年に「クロスポロ」として名前も新たにカタログモデルとして発表されたのが初代なのだ。このモデルで初めてATが設定され、その年の秋に日本にも導入を開始、3年間で約3500台以上を販売した。

フォルクスワーゲン・ジャパンのリサーチによると、先代ポロの購入動機のトップは「サイズ」で35%、次いで「スタイリング」の23%、「ずっとVWだから」が21%と続く。対する先代クロスポロは、トップが「スタイリング」で43%、2番目が「サイズ」で40%、「普通と違うデザイン」が18%と続き、デザインに関する評価がポロよりも高い。クロスポロならではの思い切ったスタイリングが日本市場においても注目されていることがわかる。

ターゲットユーザーについて正本さんは、「年齢層や性別というよりは、気持ちが前向きで自分なりのこだわりを持ち、少しずつでも自分を高めていこうというマインドのユーザーにぜひ乗ってもらいたいし、そういうユーザーが乗ると凄く絵になると思います」と語る。クロスポロはポロシリーズの販売の15%を占める重要モデルだとして、新型でさらに幅広いユーザーを獲得し、シリーズ全体の魅力を高めたい考えだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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