行楽シーズン前に知っておきたい…最新トレンドから見るミニバンのホイール選び

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LEHRMEISTER(レアマイスター) 「ルーチェインパクト」
LEHRMEISTER(レアマイスター) 「ルーチェインパクト」 全 10 枚 拡大写真

まず最初にホイールの基本知識から。溶かしたアルミニウムを型に流し込んでつくるのが鋳造、地金を高圧でプレスしてつくるのが鍛造ホイールで、一般的には鍛造の方がより軽く丈夫。また一体成型で型に流し込んで作られるのが1ピース鋳造ホイールで、価格的には安めだ。

リム部分とディスク部分を組み合わせた構造になっているのが2ピース、さらにリムが二分割されて3つの部品で構成されているのが3ピースホイールで、ホイールの構成パーツが多い分、加工には相応の手間がかかる。鍛造3ピースが高価なのはこのためだ。最近は2ピース以上をマルチピースと呼ぶこともある。価格の比較的安い1ピースタイプが売れ筋ではあるが、ディスク部分とリム部分がしっかり分離したマルチピースの方が美しさでは上だ。

◆ドレスアップは2インチアップが定番

ホイールを交換する本来の目的のひとつに軽量化が挙げられる。実際には大口径化などドレスアップ効果を狙うことの方が一般的だが、それでも結果として軽量化が図られていることが多い。というのも、ほとんどの社外アルミホイールは、大口径にしても純正より軽いからだ。また、車重の重いミニバンに要求される剛性面でも、昨今の有名ブランド品であれば、まずそういった心配は無用と考えていいだろう。

インチアップは17インチなら19インチと標準サイズの2インチアップが妥当かつ上限といったところ。3インチ以上のアップは乗り心地の悪化やインナーフェンダーへの干渉などを招く可能性があるため、ショップスタッフに相談したうえで慎重に検討したい。

最近は19インチまたは20インチが人気で、品揃えも豊富だ。自分の愛車にしっかり装着できるかどうかのマッチングに関しては、販売店サイトに車種とホイールのマッチングから車高までをシミュレーションできるプログラムがあることも多いから、簡単にいろいろと試してみることができる。21インチ以上は、タイヤとのマッチングを含め慎重な検討が必要だ。

それでは、ミニバン系で人気のブランドホイールをいくつか紹介しよう。

◆LEHRMEISTER(レアマイスター) 「ルーチェインパクト」
手頃な価格とスポーティさ、そしてエレガントなデザインのバランスが人気。ツインスポークが5本伸びるデザインはミニバンのみならずセダン系にもマッチングは良さそう。ブラックポリッシュとBMC(リムポリッシュ)の2タイプから選べる。レアマイスターでは最近種類が少なくなったディッシュタイプの「ベルターニ」も人気だ。リムエンドがスポーク形状となるのが新しい。また「ボッテガルーチェ」は立体感のある10本スポーク(5穴の場合)タイプだ。

SPORT TECHNIC(スポーツテクニック) 「モノ10アドバンテージ2リミテッド」
欧州車向けのシンプルデザインと重厚感に人気が集まるブランド。中でもシンプルな10本スポークタイプの「モノ10アドバンテージ2リミテッド」が注目だ。こちらは通常ミラーポリッシュだが、カー用品店「フジコーポレーション」のコラボモデルは、コラボ専用カラーも用意される。同様に太めの7本スポークモデルモノ7ヴィジョンリミテッドでもブラックメタルポリッシュに加え、リムにポリッシュがかかったクリスタルシルバーが用意されている。

RAYS(レイズ) マキナイゾッタ 「パスクアリミテッド」
フジコーポレーションとのコラボモデルが有り、それが「マキナイゾッタ」ブランドの「パスクアリミテッド」。複雑なスポークデザインを持ち、サイズは16〜20インチで、それぞれ見た目の印象がかなり異なる。標準のガンメタだけでなくSMC、SMCにエクステンションをつけたもの、SBC ポリッシュの3タイプからも選べる。

FABULOUS(ファブレス) 「パンデミックLM-5マルチピース」
ミニバンのドレスアップで長年根強い人気を誇るファブレスの注目商品は、ニューモデルのパンデミックLM-5マルチピース。3ピース5本スポークでディープリム。リム、ディスク、オーナメントのカラーが選べるから好みの仕様にできる。こういったカスタマイズは最近のトレンドで、レイズのディッシュタイプ鍛造ホイールブラックフリートのF2Bでは、ディッシュ部分のカラーが16色から選べる。

LHC レーベンハート 「LF1」
フィンタイプとスポークタイプを融合させた優雅なデザインのマルチピースホイールで、スポークを長く見せることでタイヤをより大径に見せる効果を出している。1ピースの「LF1LX」もあるが、こちらもデザイン性がウリだ。LG1-LXは6つのスポーク間が三角に開いた曲線美が特徴的。

EVOLUTION/オートクチュール 「マニフィックモノ」
1ピースのディッシュタイプで上級ミニバンとの相性がいい。

WEDS(ウェッズ) 「クレンツェマジス」
光の加減で細いスポークが何本もある(実際は2×10本)ように見えるデザイン処理が秀逸。しかしさすがに価格は若干高めだ。

CARLSSON(カールソン) 「1/10ウルトラライト」
ドイツの名門チューニングブランド。2タイプのスポークを組み合わせた鍛造のウルトラライトは、価格は高めだがバフポリッシュとヘアライン仕上げがさすがに高級な印象。

MZ SPEED(エムズスピード) 「JJ クロモ」
日本のミニバンに絞り込んで開発され、曲線、局面、立体感を組み合わせた複雑なスポークデザインにより、どの角度から見て芸術的美を追求したモデルだ。

KYOHO/AME 「モデラートブラスター」
JJクロモと同様に、日本的な造形美をコンセプトとして打ち出した新感覚デザイン。漆器の美しさ、鎧兜や槍、扇をモチーフとしたデザインはオリジナリティに溢れる。

《近藤ひでつぐ@DAYS》

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