米国新車販売14.4%増、7か月連続プラス…6月実績

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民間調査会社のオートデータ社は1日、6月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は98万3738台で、前年同月比は14.4%増と、7か月連続で前年実績を上回った。

米国ビッグ3では、首位のGMが19万4716台をセールスし、前年同月比は11.9%増と6か月連続で前年実績をクリア。シボレーブランドの『シルバラード』が25.1%増の3万0994台、『マリブ』 が80.7%増の2万0720台となるなど、好調だった。

フォードはトヨタを上回り、3か月連続の2位。ボルボを除いた販売台数は17万0695台で、前年同月比は15.5%増と、7か月連続の前年実績超えだ。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が29.5%増の4万6502台を販売したほか、『エスケープ』が1%増の1万5540台、『フォーカス』が20.5%増の1万5148台と、牽引役を果たした。

5位のクライスラーは、9万2482台を販売。前年同月比は35.4%増と、3か月続けてプラスとなった。『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)が34%増の9595台、ダッジ『キャラバン』が49%増の8658台と、ミニバンが売れている。

日本メーカーのビッグ3では、3位のトヨタが14万0604台を販売。前年同月比は6.8%増と、4か月連続のプラスを維持した。『カローラ』が9.7%増の2万1876台、『RAV4』が25.1%増の1万2573台と、引き続き好調。ベストセラーセダンの『カムリ』も、7.7%増の2万8435台と2か月ぶりに前年実績を上回った。

4位のホンダは、10万6627台を販売。前年同月比は6.2%増と5か月連続のプラスだ。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が11.8%増の2万6792台、『シビック』が26.3%増の2万6474台、『CR‐V』が16.9%増の1万6041台と、引き続き売れている。

6位の日産は6万4570台を販売し、前年同月比は10.8%増と、9か月連続のプラス。小型SUVの『ローグ』が17.3%増の6959台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』『ラティオ』)が23.6%増の6762台と好調。しかし、主力の『アルティマ』は2.6%減の1万5920台と、前年実績を下回った。

韓国メーカー2社は、絶好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比35%増の5万1205台と12か月連続のプラス。5月の9位から8位に上昇したキアも、18.9%増の3万1906台と、12か月連続で前年実績を上回った。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が48.7%増の1万7771台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が724.5%増の8615台と、好評を博している。

9位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比11.5%増の2万9803台と9か月連続のプラス。VWブランドは10.6%増 の2万1051台、アウディブランドは14.3%増の8601台とともに好調だ。VWブランドでは、『ゴルフ』シリーズが119.5%増の2770台、アウディブランドでは『Q5』が48.3%増の1964台と人気を集めた。

5月の12位から10位へ浮上したBMWは、前年同月比12.2%増の2万3416台と、7か月ぶりのプラス。BMWブランドは14.6%増の1万9182台、MINIブランドは 1.1%増の4149台と、両ブランドともに好調だ。BMWブランドでは、『5シリーズ』が新型の投入で、40.2%増の3865台と伸びている。

11位のスバルは、前年同月比16%増の2万1601台をセールスし、13か月連続で前年実績を上回った。『フォレスター』が25%増の7607台、『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が76%増の6554台と、引き続き人気だ。

ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、5月の13位から12位へアップ。その販売台数は1万9578台で、前年同月比は19.6%増と9か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラスセダン』効果により、24.6%増の1万8997台を売り上げている。

13位のマツダは、前年同月比32.8%増の1万8238台と、8か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、29%増の8555台と牽引した。

以下、ジャガー&ランドローバーが53.3%増の4408台、三菱が3.8%減の4198台、ポルシェが137.4%増の2141台、スズキが5.3%減の2035台。スウェーデン2社は、ボルボが29.1%減の4995台、サーブが72.3%減の216台と落ち込んでいる。

《森脇稔》

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