【高速道路新料金】渋滞発生しても無料化路線は続行

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長安国土交通政務官 撮影=中島みなみ
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6月28日0時から高速道路の無料化社会実験を始めてから、国土交通省は、毎日交通量を公表している。それによると、無料化第1週の平日交通量の増加は、無料化以前の前週同曜日と比較して1.75倍から1.80倍で推移していることがわかった。

無料化50区間の前週同曜日の1日平均と無料化後の交通量比較
●6月28日(月) 8600台 → 1万5400台(179%)
●6月29日(火) 8700台 → 1万5700台(180%)
●6月30日(水) 8700台 → 1万5600台(179%)
●7月1日(木) 9200台 → 1万6100台(175%)
●7月2日(金) 9900台 → 1万7100台(173%)

一部で無料開放による渋滞発生した。無料化前には50区間中どの路線でも発生していなかった渋滞が、2~5区間で発生している。しかし、いずれも軽微だ。例えば、28日初日における4区間の渋滞は下記の通り。

●京都縦貫道(丹波~沓掛) 夕方2.0km
●広島呉道路(二保~呉) 夕方3.5km
●武雄佐世保道路(武雄JCT~佐世保中央)夕方1km
●沖縄自動車道(許田~那覇)朝1km

次年度の無料化にかかるを概算要求を8月末に控え、長安国土交通政務官は「その頃には夏休みやお盆もある。実際の交通量の変化を見極めて、概算要求に反映するかどうかも含めて検討していきたい」(29日会見)と語った。

また、今後も渋滞が発生することが予測されるが「1652km(今年度の最終的な無料化区間の総延長)は、来年3月31日までは固定」と明言。

その上で「当初、無料化を想定していなかったので、高速道路の降り口に、すぐ信号があるとか、そういうのを改良していくのが対策のひとつになると思うし、路線自体を見直すのも解決策になるかもしれない。渋滞が発生すると何のための無料化かということになるので、注意深く動きを見極めながら対応を考えていきたい」とした。

有料の高速道路を無料化すれば、一時的にせよ交通が集中することはわかりきったことだが、最近の政務三役の発言は、渋滞することが無料化しない口実になりつつある。

《中島みなみ》

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