フォードモーターは4日、今年上半期(1~6月)の中国新車販売の結果を公表した。総販売台数は、過去最高の30万1524台。前年同期比は53%増と大きく伸びた。
フォードの中国合弁には、乗用車の長安フォードマツダと、商用車の江鈴汽車がある。
長安フォードマツダは今年上半期、前年同期比46%増の20万5563台を販売。そのうち、フォード車は46%増の15万1779台という結果だった。好調だったのは新型『フィエスタ』で、3万8669台をセールス。2009年秋の発売以降、累計8万6053台を販売するヒットとなった。
また、『フォーカス』も月販平均1万台以上をコンスタントに販売。6月に2011年モデルを発売したばかりで、7月以降の結果も注目される。このほか、『モンデオ』が前年同期比26%増、『S-MAX』が24%増と売り上げを伸ばした。
江鈴汽車は今年上半期、前年同期比66%増の8万8363台をセールス。『トランジット』が78%増の2万5227台と、大きく貢献した。
フォードは今年後半、中国へモンデオの2.0リットル「エコブースト」や新クロスオーバーの『エッジ』を投入する計画。フォードモーターチャイナのロバート・グラジアーノ会長兼CEOは、「多くの顧客が、スタイリッシュで燃費に優れ、高品質なフォード車を選んでくれているのは大きな喜び」と語っている。