前原誠司国土交通相は6日の記者会見で、高速道路無料化社会実験開始後1週間の交通状況を発表した。
実験対象となっている37路線50区間の交通量は平日は約1.8倍、休日は約1.7倍に増加しており、高速道路本線に渋滞が発生した区間は、平日が2~5区間、休日は8~11区間だった。渋滞の約7割は一般道との合流部で発生している。
並行する一般道の状況をみると、例えば無料化対象の京都丹波道路と並行する国道9号線では、主要渋滞ポイントで渋滞が解消し、走行速度も実験前の約1.6倍に向上した。
また、観光地の動向は、大分県内で無料化実験に合わせて特産品販売などのイベントを開催したところ、佐伯市の道の駅では利用客数が前週比約1.5~1.8倍に増加したほか、津久見市の特産品販売所では利用客が前週の約4~5倍に増加した。
前原国交相は「一般道の渋滞が緩和されている点が大きなメリットだ。また、地域おこしや物販販売促進につながる」と述べ、各地域で社会実験に合わせたイベント開催などの取り組みに期待を寄せた。