[参院選10]バイク関係者への浸透図る

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要望に同席する前田雄吉候補者(民主党・全国比例) 撮影=中島みなみ
要望に同席する前田雄吉候補者(民主党・全国比例) 撮影=中島みなみ 全 1 枚 拡大写真

選挙期間中のある日、前田雄吉氏(50)は、著名なパーツメーカーの幹部を伴って、三重県鈴鹿を訪れていた。オートバイの聖地、レース関係者の多くが拠点とするその地を訪れ、オートバイ関係者の支援を求めるためだった。

衆議院議員を3期務めた。小沢一郎前幹事長に近く、一新会の事務局長として先の民主党代表戦では樽床伸二国対委員長を支えた。地盤はすでに尾張地区と呼ばれる愛知6区(春日井市・小牧市・犬山市)にある。

参議院全国比例に移り、東京でも講演会を開く予定だったが、多忙で開催を断念。浮動票は地元に期待し、その余力を二輪車ユーザーや関係者に集中した。

街頭演説でも、オートバイの環境性能を訴え、「二輪車を交通全体の中に確実に位置付けるべきだ」と主張する。

あらゆる二輪車政策が遅れていることを明確に指摘する一方で、ユーザーに対しての苦言も怖れない。「バイクの皆さんは今まで声を上げなかった。だから政治も振り向かなかった」。

自身もクラシックバイクの収集家で、「民主党二輪車ユーザーを支援する議員連盟」の成立を支援した。現在は、同議連の参与だ。

二輪車問題は、野党時代からの取り組みだった。民主党が与党になり、自身が力を入れる二輪車支援活動が徐々に知られるようになり、レース参戦者のブログでも紹介されるようになったことが「いちばんの励みだ」という。

《中島みなみ》

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