BSサミット全国大会、三菱がEVの事故処理を業者に説明

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13日午後、損保会社とのダイレクトリペアプログラムで連携する板金塗装工場の団体であるBSサミット事業共同組合の全国大会が開会した。

磯部理事長は開会にあたり今年度の戦略を「環境」「技術」「信頼」をキーワードとして取り組んでゆくと強調し、秋のエコカー補助金がなくなったあとの減速からいかに再出発するかが正念場であると語った。

その中で、「環境」への取り組みとして事故車両をいかに直し資源をセーブするかを追求することをあげ、そのためにも修復技術を向上させてゆかねばならないとした。一方で、自動車メーカーが燃費向上のために軽量化に取り組み新素材や新工法を採用するにあたっての、事故復元性への配慮を業界として求めてゆきたいとした。

休憩をはさんで、三菱自動車が「電気自動車(EV)のレッカー時における注意事項」と題して、ロードサービス時や事故修理時のEVの取り扱いについて500社以上の会員を前に説明を行った。

駆動輪である後輪をレッカー時に回転させると、モーターにより発電し、事故時は漏電の可能性があるため必ず4輪を持ち上げて搬送することなど、EVの構造とともに処置方法の説明をおこない、全国から集まった板金塗装ショップオーナーは熱心にメモをとっていた。

展示車の説明にあたった三菱自動車グローバル・アフターセールス本部の井上洋担当部長によれば、「現時点はメンテナンスリース販売であり緊急時以外は教育を行ったディーラーでのサービス入庫をお願いしているが、近い将来EVは一般自動車整備板金塗装業者でも扱えるようにならなければならない。そうならなければEVは世界で普及しない。EV特有の注意事項はあるにしても、EVはふつうのクルマです」と記者に語った。

《三浦和也》

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