【EVEX & CSF 10】豊通エレのEVは社員一人の作品
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開発部で電子回路が専門の永井義浩さんが昨年、蓄積した技術を基にEVをつくってみようと考えた。そして、中国製の四輪バギーを購入し、自宅でつくり始めた。
ところが、そのことが会社にしれてしまったのだ。永井さんはどうなるかと心配したそうだが、会社からは「就業時間中につくっていい」との回答。「このときはうれしかったです。これで開発のピッチが一気に早まりました」と永井さん。
それから約半年、寸暇を惜しんで一人でつくり続けたEVがようやく完成し、今回、展示の運びになった。「これほど来場者に注目されるとは思っていなかったので、少し驚きました」
永井さんはこの製作のために、ボーナスと給料を合わせて計100万円を材料費としてつぎ込んだが、その甲斐もあったわけだ。「あとは社長賞」と笑う。
《山田清志》