BMW『1シリーズ』は、「エネルギー効率の向上」を最大のポイントとして大幅な改良が施された。「EfficientDynamics」の理念に基づき、エンジンだけでなく、軽量素材の採用や、数々の先進技術の搭載など、その変更はマイナーチェンジの枠にとどまらない。
116iと120iに搭載される新開発の直4エンジンは、高精度直噴システムとリーンバーンを採用。出力とトルクを向上させながら、「120i」(5ドア)では約25%燃費を向上、14.4km/リットルを実現した。
「ブレーキエネルギー回生システム」は、これまで減速時に熱となって放出されていた運動エネルギーを電力として回収し、発電にかかるエンジンの負担を低減する。この他にも、ステアリング操作時のみエネルギーを消費する「電動パワーステアリング」や、最適なギアポジションを表示し低燃費走行を促す「シフトインジケータ」(MTのみ)、エンジンが必要としている燃料のみを供給する「圧力制御式燃料ポンプ」などを新たに加え、各部のエネルギー効率を大幅に向上させている。