三菱ふそうトラック・バスは、排気後処理装置「BlueTecシステム」で、NOxの低減に寄与するAdBlue(尿素水)の供給体制を拡充すると発表した。同時に携帯性に優れた5リットル容器を開発、通信販売で取り扱う。
BlueTecシステムでは、NOxを分解するのに尿素水を使用するため、常に一定量の尿素水が必要。従来の尿素水の供給を受けられる拠点は約1000か所のトラックステーション(宇佐美・IKKO・鈴与・太陽鉱油・コーナン・吉田石油店・キタセキ・新出光他)と、三菱ふそうとUDトラックスの全国500か所の販売会社の拠点の合計約1500カ所だった。
今回、UDトラックスと共同で一般のサービスステーション(SS)へのAdBlue供給体制拡大要請を行った結果、出光系列の主要なサービスステーション(SS)とコスモ石油系列の一部のSSで供給が受けられるようになった。鈴与商事も協力してSSでの取り扱いを拡大する予定。
また、全国250か所の三菱ふそうの販売店に加えて、全国400か所の三菱ふそう指定サービス工場でも尿素水を取り扱う。これらによって北海道から沖縄まで尿素水の供給が受けられる体制が整う。
このほか、全国石油商業組合連合会(全石連)の協力で、今後全国の他のSSでも尿素水を取り扱う体制が拡大する見通し。
同社では、インターネットウェブページ上で、尿素水の供給体制に関する情報も提供していく。