フライトシミュレータ技術で自動車部品を開発…ドライビングシミュレータ

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6自由度小型ドライビングシミュレータ
6自由度小型ドライビングシミュレータ 全 1 枚 拡大写真

航空機のパイロット教育に使われるフルフライトシミュレータのモーションシステム(負荷制御システムとモーションベース)を供給するムーグは、自動車のサスペンションやタイヤなどの性能試験に利用できる6自由度(6-DOF)小型ドライビングシミュレータを開発、日本法人の日本ムーグが販売開始した。

シミュレータの導入により、自動車部品メーカーは開発期間の短縮とコスト削減が図れるとしている。

今回開発した小型6自由度ドライビングシミュレータは、6軸モーションベース、ギヤシフト、ステアリングホイール、ペダル、3面液晶スクリーンとドライバーのシートの動き、視野内の映像、音声、振動を制御するコンピュータで構成する。モーションベースは6本の電動アクチュエータで駆動し、フライトシミュレーション分野でムーグが培った独自のキューイング技術を搭載する。通常のドライビングシミュレータと比較して、設備投資費用を削減できると同時に、設置場所の省スペース化も図れる。

6自由度小型ドライビングシミュレータでは、室内で運転環境を再現することで、ドライバーの反応を評価する試験法にも対応しており、複数の部品設定と各種の路面条件を短期間で試験することが可能となる。評価のために実際に製作するサスペンションやタイヤといったプロトタイプの数を減らせるため、開発コストを削減できる。実際のテストコース上での所要時間も減らせるため、部品の開発リードタイムの短縮が図れる。

また、高機能オプションとして連続的な横方向の動きを再現するレールや、全体の質量を抑制して動作性能を高める炭素繊維製アクチュエータも設定している。

価格は6000万円から。年間販売目標は5ユニット。

《レスポンス編集部》

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