快適で健康的な車内を実現…日産が新技術を発表

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コンフォタブル・キャプテンシート
コンフォタブル・キャプテンシート 全 5 枚 拡大写真

日産自動車は22日、科学的に検証することでクルマでの乗員の快適性を高めるコンセプト「Health & Wellbeing」を発表した。今後、市販モデルに導入していくという。

Health & Wellbeingコンセプトは、自動車の乗員の負担や疲労を軽減するという従来の「快適なキャビン」の概念を広げて、「血のめぐりを良くする快適な姿勢と温熱環境」、「美容と健康にも良い空気」を柱に、より進化した価値の提供を目指すもの。

コンセプトを具体化した新技術を3つ開発した。その一つ「コンフォタブル・キャプテンシート」は、クッション一体型オットマン、シートバック中折れ機能、3層構造クッションパッドを世界で唯一、同時採用したもの。クッション一体型オットマンは、下腿部を広い面積で支えることで体重を分散し、むくみを防ぐ。シートバック中折れ機能は、背骨の形状を無重力空間で筋力がバランスした状態に近づけ、身体の負担を軽減する。3層構造クッションパッドは、異なる3つのクッション材を最適に組み合わせ、個別の着座姿勢や個々の車両に合わせた最適な乗り心地を実現する。

さらに、「インテリジェントエアコンシステム」も進化させた。プラズマクラスターイオン発生装置と内外気自動切り換え、ブドウポリフェノールクリーンエアフィルターの3つのデバイスをスイッチひとつで作動できる。最新機種では肌の保湿効果が確認された高濃度プラズマクラスターイオンを搭載し、浮遊する雑菌・カビ菌を減少、ダニのアレル物質や浮遊ウィルスの作用を抑える効果に加え、付着臭を低減する効果も高めた。従来の排気ガスに加えて、家畜や工場などのにおいまで検知して自動的に内外気を切り換える機能も搭載する。

3つ目が「クイックコンフォートシートヒーター」。人体は、部位ごとに熱の伝達効率や快適さの感じ方が違うという研究結果に基づき、ヒーター密度と制御を最適化する。シートヒーターの作動初期には大腿部と臀部を温め、温度が安定してからは、腰と大腿部を温めることで、暖かいと感じられるまでの時間を従来より35%早めるとともに、長い時間快適と感じることができるとしている。

これらの技術により、血のめぐりが良くなることで乗車中の疲労を最小限に抑え、リラックス効果もある。

日産ではこれまでも「Life on Board」をコンセプトに乗員の快適性を追求してきた。これらの技術は『ジューク』に採用された「インテリジェントコントロールディスプレイ」をはじめ、『フーガ』の「フォレストエアコン」、触り心地の良いインテリア素材など様々な市販車へ反映されている。同社では今後も快適で心地よい車内空間の実現をめざし開発をおこなっていくとしている。

《レスポンス編集部》

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