ホンダは28日、インド現地法人のホンダシエルカーズインディア・リミテッド(HSCI)が、ラジャスタン州タプカラの第二工場でシリンダーヘッドとシリンダーブロックを現地生産すると発表した。
同工場の四輪車パワートレイン工場を拡張し、2011年初頭からシリンダーヘッドとシリンダーブロックの生産を開始する。現地調達率の向上による競争力の強化を図る。
パワートレイン工場は、2008年9月に稼働し、コンロッドやクランクシャフトを生産し、ウッタルプラディッシュ州グレーターノイダにある第一工場の完成車工場に供給してきた。今回、新たにシリンダーヘッドとシリンダーブロックの生産を開始し、現地化を加速させる。
第二工場の累計投資額は、約25億ルピーを投じる今回のパワートレイン工場の拡張を含めて約117億ルピー(約210億円)になる。
HSCIの永井高志社長は「パワートレイン部品の現地化を強化することは、将来の生産能力拡大と、コスト競争力を磨くための重要なステップとなる」としている。