米国の自動車メディア『モータートレンド』は27日、BMW『M3クーペ』、アウディ『RS5』、キャデラック『CTS-V』という3台のハイパフォーマンスクーペの比較テスト映像を、動画共有サイトで公開した。
BMW M3クーペはBMWの高性能車開発部門、BMW・M社が開発を担当。4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジン(420ps、40.8kgm)を搭載し、0-100km/h加速4.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)というクラスのベンチマークというべき卓越したパフォーマンスを実現する。
アウディRS5はアウディの子会社、クワトロGmbHが手がけたモデル。『R8』用の直噴4.2リットルV型8気筒ガソリン「FSI」をベースに専用チューンが施され、最大出力450ps、最大トルク43.8kgmを獲得する。
フルタイム4WDの「クワトロ」と7速「Sトロニック」の組み合わせにより、RS5は0~100km/h加速4.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れた動力性能を発揮。オプションでリミッターの解除が可能で、この時の最高速は280km/hだ。
キャデラックCTS-Vクーペは、セダンの『CTS-V』と同じエンジンを搭載。6.2リットルV8スーパーチャージャーは、シボレー『コルベット』の最強グレード、「ZR-1」用と基本的に共通で、イートンスーパーチャージャーの効果で、最大出力556ps、最大トルク76.2kgmを引き出す。
トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付き6速AT。0-96km/h加速3.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)と、パフォーマンスは超一級だ。2008年5月、セダンのCTS-Vは、ドイツ・ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、市販4ドア車として初めて8分を切る7分59秒32をマーク。CTS-Vクーペも、ほぼ同じ動力性能と推測できる。
キャデラックブランドは、欧州市場に再上陸を果たしたばかり。BMWとアウディの地元、ドイツで収録された3台の比較テスト映像は、動画共有サイトで見ることができる。