【F1ハンガリーGP】夏休み前にポイントリーダー交代!

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次戦ベルギーGPまで3週間の夏休みを前に1日、第12戦ハンガリーGP決勝が開催された。注目のチャンピオンシップ争いは毎戦大きな順位変動が起きており、今回もレース結果次第ではチャンピオンシップリーダーが変わる中盤戦の天王山ととなった。

予選でポールポジションを獲得したのは、レッドブルのセバスチャン・ベッテル。従来のコースレコードを更新する驚異的な1分18秒773というタイムをマーク。4戦連続で最速のプライドを周囲にアピールした。

迎えた決勝は、予選3番手のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、2番手のマーク・ウェバー(レッドブル)を交わしてレッドブル勢の間に割って入るオープニング。そのレイアウトと狭いコース幅の関係からオーバーテイクが難しいとされるハンガロリンクだけにトップ争いの局面で言えば決定的とも言えるポジション争いとなるはずだった。

この時点の展開において特筆しておきたいのは、予選後にピットロード進入の際の赤信号無視でペナルティを受け、最後列からのスタートとなってしまった小林可夢偉(ザウバー)がオープニングラップの混乱を切り抜けて16番手までポジションアップを果たしたこと。このジャンプアップが無ければ、9位フィニッシュによるポイントゲットも難しかっただろう。国際映像も序盤は可夢偉の走りに釘付けだった。

ポールポジションスタートのベッテルは2位アロンソに1周で約1秒づつ引き離す驚異的な速さを見せて独走態勢を築く。

ところが、15周目前後にコース上に落ちたパーツ撤去の為、セーフティーカーが導入された。この機に乗じてタイヤ交換義務を終えるべく各車が一斉にピットロードになだれ込む。このとき、ロバート・クビサ(ルノー)とエイドリアン・スーティル(フォースインディア)がピットレーンで激突するアクシデントが発生したり、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)のリヤタイヤがコースイン直前に外れてしまうトラブルも発生した。

レースが再開された暫定順位は、トップがピットインを見送ったウェーバー、2位ベッテル、3位アロンソだったが、なんとベッテルにセーフティカーラン中の車間距離違反がとられドライブスルーペナルティが発令されて万事休す。

ウェーバーは絶対不利な状況であったにも関わらず2位アロンソとのタイムギャップを築き、タイヤ交換義務を終えてもトップでコース復帰を果たした。一方のベッテルは速さでは上回るものの、最後までアロンソを攻略できずに3位で終えた。

今回のレースで優勝したウェバーはチャンピオンシップのトップに躍進。レース前まではポイントリーダーだったルイス・ハミルトン(マクラーレン)はギヤボックストラブルでリタイヤしてランキング2位となっている。

ウェーバー、アロンソ、ベッテルのポディウムフィニッシュ以下は、ポイント獲得順に以下の通り。マッサ(フェラーリ)、ビタリー・ペトロフ(ルノー)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウイリアムズ)、ペドロ・デラロサ(ザウバー)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、小林可夢偉、ルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ)。

《編集部》

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