【日産 エルグランド 新型発表】“開拓精神”こそがエルグランドらしさ

自動車 ニューモデル 新型車
エルグランド新型
エルグランド新型 全 6 枚 拡大写真
日産自動車は4日、3代目となる新型『エルグランド』を発表した。グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部の山本年さんはデザインするにあたって、大きくふたつのことを考えたという。

まず、エルグランドという確立された世界観の中で時代性の新しさみたいなものをどうやって追求するべきか。それから、駆動方式がFRからFFに変わることで、そのことをどうデザインで表現していくかだったという。

特に駆動方式の変更は「ネガティブに捉えられてしまうと、クルマが全く違うものになった、『エルグランド』らしくなくなった、といわれるのが一番つらいところです」という。そこで、「デザインに対しても最初に『エルグランド』らしさというものをしっかり踏襲して、その中で新しいものを表現しようとしたのです」。

ではそのエルグランドらしさとは何だろうか。山本さんはまず、“キングオブミニバン”としてLクラスミニバンの市場を開拓、確立したことを挙げる。「従来の路線のままではなく、新しい市場を開拓していくということを積極的にやるのがエルグランドらしさだと思います」。また、デザインにおいても、「手の込んだものがしっかりと作り込まれていることと、堂々とした存在感」が重要だと語る。

また、2代目エルグランドに関して、「初代のエルグランドは新しい市場を開拓しました。本来であればそういう方向性(市場開拓)を求めていかなければならなかったが、2代目はその路線のまま押さえてしまったと思います」。従って、新型は「(エルグランドは)新しいところを開拓してきたというパイオニア的なところがあるので、そこを積極的にやりましょう。デザインも新しいトライをしましょう。それがひとつの『エルグランド』らしさだと思うのです。初代がやろうとしていた最初の精神みたいなところをもう一回やりましょう、という気持ちで取り組んだのが3代目の『エルグランド』なのです」と語った。 

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  2. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  3. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  4. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  5. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る