北米日産は3日、7月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は8万2337台で、前年同月比は14.6%増。10か月連続で前年実績を上回った。
日産ブランドの乗用車系では、『セントラ』が前年同月比2.3%増の9712台と、10か月連続のプラス。『マキシマ』も35.4%増の6053台と、11か月連続で増加した。
しかし、09年10月にマイナーチェンジを受けた主力車種の『アルティマ』が、前年同月比5.1%減の1万8275台と、2か月連続で前年実績を割り込んだ。『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)も、9.4%減の7725台にとどまり、9か月ぶりのマイナスだ。
09年5月、米国デビューを飾った『キューブ』も、前年同月比54%減の1516台と失速。スポーツカーでは、09年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、9.7%増の976台と、7か月ぶりに増加した。『GT-R』は32.8%減の86台と、12か月連続のマイナスである。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、小型ピックアップトラックの『フロンティア』が、前年同月比34.8%増の3967台と、11か月連続で増加。大型ピックアップトラックの『タイタン』は45.8%増の2139台、大型SUVの『アルマーダ』も311.5%増の1934台と、10か月連続で前年実績をクリアした。小型SUVの『ローグ』は1万0963台を販売し、前年同月比は61.9%増と6か月連続のプラスとなった。
インフィニティブランドでは、10年3月に新型をリリースした『M』(日本名:日産『フーガ』)が、前年同月比75.9%増の1277台と好調。09年12月にマイナーチェンジ車を発売した『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)も37.1%増の4135台と、7か月連続で増加した。7月から新型の販売がスタートした大型SUV『QX56』は、138.5%増の1319台をセールスし、11か月連続で前年実績をクリアしている。
7月販売の内訳は、日産ブランドが前年同月比12.1%増の7万2573台、インフィニティブランドが37.6%増の9764台。北米日産のアル・キャスティグネッティ副社長は、「7月はSUV系の販売が好調。とくにローグは、7月の月販新記録を達成した」と述べている。