3日午前5時ごろ、山口県岩国市内の国道2号で、道路左側の路肩を走行していたとみられる車いすがひき逃げされる事故が起きた。車いすに乗っていた44歳の男性が頚部骨折の重傷。愛知県名古屋市から鹿児島県鹿児島市まで移動する途中だったという。
山口県警・岩国署によると、現場付近を通りかかった運転者から「路肩に車いすが倒れている」との通報が寄せられたことで事故発生を認知。これを受けた同署員が現場に急行したところ、路上で転倒している車いすと男性を発見した。
男性は近くの病院に収容されたが、頚部骨折の重傷。車いすは右側の損傷が著しく、後方から進行してきたクルマが衝突したとみられるが、容疑車両は逃走しており、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始している。
現場は岩国市周東町下須通付近で、片側1車線の直線区間。歩道は無い。男性は愛知県名古屋市から鹿児島県鹿児島市まで車いすで移動することに挑戦していたとみられる。
男性の車いすは岩国市内を2日深夜から3日未明に掛けて移動していたが、パトロール中の同署員が2回目撃。いずれも「夜間の移動は危ない」と注意していたという。