ホンダ、IRLにエンジン供給継続---2012年新スペック

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現行のIZODインディカー・シリーズで採用されている「HONDA INDY V8」
現行のIZODインディカー・シリーズで採用されている「HONDA INDY V8」 全 2 枚 拡大写真

ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は7日、2012年から新エンジンスペックを採用するインディカー・シリーズへエンジン供給を継続することを発表した。

今週末に開催されているインディカー・シリーズ第12戦ミッド・オハイオの予選直前、ミッド・オハイオ・スポーツカー・コンプレックスで発表された内容は、来季11年まではインディカー・シリーズにワンメイク・エンジンサプライヤーとして自然吸気3.5リットルV8「ホンダ・インディV8」を供給、シリーズが新エンジンスペックの採用を決めている12年以降は、ツインターボチャージャーの2.4リットルV6エンジンを複数年で供給するというもの。

今年6月2日にIRLが発表した2012年からの新エンジンのスペックは、エタノール燃料を使用し、550から700馬力を発生する最大6気筒の最大排気量は2.4リットルのターボチャージャー付きということが決定している。

2003年からエンジンサプライヤーとしてIRLに参戦しているホンダは、05年シーズン終了をもってトヨタとGMが撤退、翌06年以降は単独のエンジンサプライヤーとして全チームにエンジンを供給している。ここで、来季11年までは現行型エンジンを、新エンジンスペック採用後も、継続してエンジン供給を行うことを公式に発表したという恰好だ。

新型エンジンは現行の「ホンダ・インディV8」同様、HPDで製作され、現行に比べ最大で40%の経費節約が可能とのこと。

なおインディカー・シリーズは、今回継続供給を発表したホンダ以外のエンジンサプライヤーにも広く参入を呼び掛けており、今後新規エンジンサプライヤーの参入となった場合には、4気筒とV6エンジンが混走するシーンも見ることができる可能性も。

HPD(所在地;カリフォルニア州サンタクラリータ市)は、米国ホンダの子会社として1993年に創設され、北米を中心にレース用エンジンの製作を行ってきた。現在インディカーシリーズに供給している「ホンダ・インディV8」エンジン以外にも、ALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)やLMS(ヨーロピアン・ルマン・シリーズ)のプロトタイプレースカーのエンジン供給を行っている他、ホンダとアキュラのグラスルーツレースの競技用パーツ供給を行っている。

《ケニー中嶋》

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