スズキ キザシ、ボンネビルで最高速チャレンジ

自動車 ビジネス 企業動向
ボンネビル・キザシ
ボンネビル・キザシ 全 1 枚 拡大写真

アメリカンスズキモーターは9日、8月14日から8月20日の1週間、ユタ州ボンネビル・ソルトフラッツ州立公園で行われる「ボンネビル・スピードウィーク」にて、『キザシ』で参戦することを発表した。

「ボンネビル・スピードウィーク」は、湖が干上がってできた412平方kmに及ぶ巨大な塩の平原、一面が塩で覆われたドライレイクを用いたボンネビル・スピードウェイで毎年「地上最高速」を競うスピードレース。バイクから1000km/hを超えるロケットカーまで様々なクラスのモデルが参加し、10マイル以上の直線距離を走行し、1マイル毎の区間タイムを計測して最高速度を競うもの。そのレーシスでスズキは、キザシを使って時速200マイル(322km/h)超えを計測したマシンとドライバーだけが加入できる「200マイルクラブ」入りを目指す。

スズキはこのレースに、ボンネビル・ソルトフラッツ仕様の『ボンネビル・キザシ』でチャレンジ。同社の4輪車での参加は初。これは、量産前のプロトタイプ車両をベースにした2010年型のキザシ(2.4リッター・6速MT仕様)を、エンジンから内外装まで手を加え、最高速仕様に改造したモデルだ。

今回は、1つのボディにN/Aとターボ付きの2種類のエンジンを用意し、エンジンを積み替えることで、「N/A Gas(ガソリン)クーペ」カテゴリーと、「Brown(過給機付)Gas(ガソリン)クーペ」という2つのカテゴリーにチャレンジする。

200マイル超えにチャレンジするターボエンジンは水冷インタークーラー付きのターボチャージャーを装着し、高回転に耐えるよう鍛造ピストン/コンロッドへと変更。吸排気ポートにもチューニングが施され、エンジン出力は500馬力にアップされ、強化クラッチが組み合わされる。足回りはコイルオーバーサスと専用のスチールホイールに、15x7グッドイヤー「フロントランナー」タイヤを履くという仕様。前後シートを取り払った室内には、フルロールケージとバケットシートとレーシングハーネス、消火装置が取り付けられる。

ボンネビル・キザシのステアリングを握り、時速200mph(322km/h)を超える最高速度を目指すのは「ロードアンドトラック」誌のサム三谷氏。最近の米国スズキは、キザシのスポーツセダンをアピールする為、米専門誌とがっちりタッグを組んで、さまざまなイベントに積極的に参加している。

《ケニー中嶋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「そういう時代か…」中国で生きていたホンダの最高級ミニバン『エリシオン』が話題に、「これなら日本でも売れる」の声も
  2. ポルシェが新型車を予告、『911』シリーズの可能性も
  3. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  4. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  5. ホンダ『S2000』も復活!? 新型『プレリュード』にチラつくロードスターの噂
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る