フィアット 500 のEV開発、米電池メーカーが離脱

自動車 ビジネス 企業動向
500BEVコンセプト
500BEVコンセプト 全 3 枚 拡大写真

クライスラーグループが2012年の米国発売を目指して開発中のフィアット『500』のEVバージョン『500BEV』。そのプロジェクトから、米バッテリーメーカー、A123システムズが離脱していたことが判明した。

これは12日、米国のメディアが報じたもの。報道によると、A123システムズはフィアット500のEVプロジェクトからの脱退を余儀なくされたという。

クライスラーグループは今年3月、フィアット500BEVをA123システムズと共同開発すると発表。GMの新型プラグインハイブリッド、シボレー『ボルト』用のバッテリー(2次電池)を納入するなど、バッテリーに関して豊富なノウハウを持つA123システムズは、強力なパートナーとなるはずだった。

両社の間に、一体何があったのか。メディアの取材に対して、A123システムズのデビッド・ヴィオウCEOは、「他の部品メーカーからクライスラーに対して、我々を下回る価格でのバッテリーの納入提案があったようだ」と、語っている。

クライスラーの広報担当も、A123システムズのプロジェクトからの脱退を認め、「A123システムズは素晴らしいパートナー。彼らのこれまでのサポートに敬意を表したい」とコメントした。

クライスラーグループは、今後もフィアット500BEVの開発を進め、予定通り2012年に発売する計画。A123システムズに代わるバッテリーメーカーの名前は、明らかにされていない。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る