高級車内装向けABSシート素材 テクノポリマーが開発

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JSRは、ABS樹脂を取り扱う子会社のテクノポリマーが、高級車の内装に使用される高外観ABSシートや太陽電池に使用されるバックシートやなど向けに、表面に凹凸を出す多層印刷が可能な特殊ABSフィルムを開発したと発表した。

特殊ABSフィルムは、高機能フィルム・シート「バリューテック」シリーズとして市場投入される。

ABS樹脂は高品質な外観が得られるため、家庭電化製品やアミューズメント製品の筺体などに無塗装で使用されている。この高品質な樹脂の特徴を活かし、真空成形時のブツ(成形品表面の欠点)の発生を最小限に抑えた高光沢・高外観のABSシートを開発した。

真空成形やインサート成形の際の不良率の大幅な低減が図れるとともに、高級感のある外観に仕上げられる。すでに自動車メーカーに納入している大手加飾シートメーカーに採用が決定し、出荷を開始しており、現在、透明ABSフィルムも開発中。

また、太陽電池用バックシートは、スチレン系黒色バックシートで、特殊な顔料をテクノポリマーの高耐候性ASA樹脂に配合することで、従来の黒色バックシートを使用した太陽電池モジュールに比べて変換効率を約2%向上できる。現在、実用化に向けて国内外の太陽電池モジュールメーカーで評価中。

《レスポンス編集部》

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