【e燃費チャレンジ 2010】ハイブリッドシステムによってエコランのコツは異なる

エコカー ハイブリッド
e燃費チャレンジ 2010 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ イベントの模様
e燃費チャレンジ 2010 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ イベントの模様 全 12 枚 拡大写真

現行モデルのハイブリッドカーオーナーを対象としたサーキットイベント「e燃費チャレンジ 2010 in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ」が開催された。『プリウス』と『インサイト』のハイブリッドシステムの違いがどう結果に影響したのか。

写真12枚:e燃費チャレンジの様子

e燃費チャレンジはスピードを争う競技ではなく、クランクや一時停止などの低速区間を設けたほか、基準タイムを設定して著しく逸脱するとペナルティを与えるなどのレギュレーションによって公道走行に近い環境で省燃費運転のスキルを競いあった。

上位5台のランキングを見てみると以下の通りだ。
1位 プリウス 31.7km/リットル
2位 プリウス 27.2km/リットル
3位 プリウス 23.7km/リットル
4位 インサイト 23.3km/リットル
5位 インサイト 22.1km/リットル

燃費チャレンジではプリウスのEVモードを使用禁止としたが、EVモードがOFFでも低速走行であればモーターのみでの加速が可能。これが効いたのか、上位3位を占めるなどプリウスが優位に立ったカタチだ。

◆複雑なハイブリッドを持つプリウスが優位に立った理由

プリウスのハイブリッドシステム、「THS II」はいわゆる「シリーズ・パラレル方式」と呼ばれる仕組みを採用している。これは、モーターを駆動の主役として利用しながら、ガソリンエンジンは駆動および発電の両方に生かす方式だ。エンジンメインでの走行だけでなく、モーターのみでの走行が可能となっている。

THSの場合、エンジンの動力を走行のための駆動力と発電のための動力に振り分ける動力分割機構、モーター、発電機をそれぞれ別々に装備していることが大きな特徴だ。これによって走行中のバッテリー充電、エンジンとモーターの駆動力併用といった複雑な制御も可能になっている。

走行前のオリエンテーションでは、エコランに精通した自動車評論家、竹岡圭氏は「プリウスは(EV走行を活かすために)特にアクセル操作に気を遣うことが重要」と語ったし、上位入賞者のひとりは「プリウスが持つEV走行の特性を熟知していることが好燃費を叩き出すコツだった」と語っている。

◆2回目の走行で燃費が向上したホンダIMA勢

一方、インサイトや『CR-Z』などのホンダ勢はどうか。ガソリンエンジンをベースにモーターのアシストを活用するパラレル方式というが、このパラレル式の代表例がホンダがインサイトなどに搭載している「IMA」である。

小容量バッテリーと1台のモーターで構成されることから、小型・軽量なシステムが特長のIMAだが、エンジンを停止してモーターのみで走行するモードは持たない。走行距離が約5kmと短く、低速走行エリアのシケイン部分や一時停止からの加速シーンなどストップ&ゴーの多い燃費チャレンジは気筒休止による高効率なエネルギー回収が難しく、IMAにとっては若干厳しい条件だったかもしれない。

とはいっても午後におこなわれた2回目の走行では、1回目の最高記録を凌ぐ25.7km/リットルを出すなど、アベレージが底上げされた。インサイトオーナーの平均も1回目の走行(19.9km/リットル)に比べておよそ2km/リットル上回る21.8km/リットルを記録するなどガソリン車ではとうてい望めない好記録を達成していることも、そのポテンシャルを示している。

《レスポンス編集部》

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