【新聞ウォッチ】電気自動車が作れない? 中国、レアアース規制継続

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年8月30日付

●民主代表「ふさわしい」菅氏67%小沢氏14% マニフェスト修正必要8割(読売・1面)

●日銀きょう追加緩和、訪米の総裁、前倒し帰国(読売・1面)

●レアアース規制見直さず、中国首相(読売・1面)

●円高闘う企業、現地生産、調達拡大(読売・7面)

●七転八起:三菱重工業 大宮英明社長、旅客機技術で創造(読売・7面)

●エコカー補助駆け込み商戦 予算の9割消化終了前倒しも(東京・3面)

●温暖化ガス、排出量、大企業に上限(日経・1面)

●太陽電池・LED台湾勢が台頭(日経・6面)

●三菱ふそう、ハイブリッド開発拡充、トラック向け、技術者倍増(日経・9面)

ひとくちコメント

きょうは何の日?、といえば、政治の歴史を変えた日からちょうど1年。2009年8月30日の衆院総選挙で、民主党が308議席を獲得し、政権交代が実現した日でもある。それから1年が経過したが、代表選をめぐる情けないドタバタ劇を繰り広げているとは思いもよらなかった。

きょうの読売、毎日、日経が菅首相と小沢前幹事長の「どちらが首相にふさわしいか」という緊急世論調査の結果を掲載しているが、いずれも菅首相が7割前後を占め、小沢氏を大きく上回った。ただ、民主党の代表選は議員と党員・サポーター以外の国民は蚊帳の外。1年前の民意がどこまで反映されるのかどうかは疑わしい。各紙の世論調査が2週間後、そのままイコールとなるかどうかもわからない。

民主党の代表選の行方も気掛かりだが、自動車業界にとって、もっと衝撃的なのはレアアース(希土類)の輸出規制緩和について中国は拒否姿勢を変えず、結論を持ち越したことではないだろうか。

きょうの読売、日経などが取り上げているが、中国の温家宝首相が、「日中ハイレベル経済対話」のため中国を訪問中の岡田外相や直嶋経済産業相ら日本の6閣僚と北京市内で会談。岡田外相らが、中国が7月に表明したレアアース(希土類)の輸出規制を見直すよう求めたのに対し、温首相は「かつて乱開発や密輸が行われた中で規制を始めた」とし、規制を見直さない考えを改めて示したという。

温首相は「輸出を停止することはない」とも述べたそうだが、レアアースは、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電子回路に必要不可欠な資源で、日本は年間約3万tのうち、中国からの輸入が9割を占めている。日中ハイレベル経済対話について、きょうの産経が「主張」で「形式だけの対話であっては意味がない」と指摘しているが、中国が拒否姿勢を変えなければ、今後のEVやHVなどの増産計画に支障をきたす恐れもある。

《福田俊之》

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