トヨタ米国新車販売、反動で31.4%の大幅減…8月実績

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米国トヨタ販売は1日、8月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は14万8388台で、前年同月比は31.4%の大幅減(季節調整済み)。2か月連続で前年実績を下回った。

トヨタブランドの乗用車系では、主力3車が軒並みセールスダウン。ベストセラーセダンの『カムリ』が、前年同月比41.2%減の3万0764台と、2か月連続で減少したほか、『プリウス』が35%減の1万1799台と、3か月連続の前年実績割れ。『カローラ』も、51%減の2万0280台と落ち込んだ。

また、09年1月に新発売したクロスオーバーの『ヴェンザ』は前年同月比55.1%減の3644台、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は37.1%減の2900台と不振。トヨタブランドの乗用車系では唯一、10年3月半ばにマイナーチェンジを受けた『アバロン』が、17.3%増の2512台と好調だった。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年10月末に新型を投入した『4ランナー』が前年同月比297%増の3833台と、9か月連続の前年実績超え。ミニバンの『シエナ』も、15.7%増の8729台と売れている。

しかし、大型トラックの『タンドラ』は7207台を販売し、前年同月比は4.8%減と6か月ぶりのマイナス。主力の『RAV4』も16.4%減の1万4727台と、6か月ぶりに前年実績を下回った。

レクサスブランドの乗用車系では、09年10月末にマイナーチェンジした『LS』が、前年同月比11%増の939台と2か月連続の前年実績超え。09年8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』も、13.8%増の594台を売り上げている。

その一方、09年9月末にマイナーチェンジした『ES』は前年同月比23.1%減の4161台と3か月連続のマイナス。改良モデル発売直前の『IS』も、35.6%減の3005台にとどまった。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、前年同月比78.2%増の1227台と、8か月連続のプラス。『RX』は5.1%減の8506台と、6か月ぶりに前年実績を下回った。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比55.5%減の1965台、『xD』(日本名:『イスト』)が67.5%減の955台と、引き続き不振だ。

8月新車販売の31.4%の大幅減を受けて、米国トヨタ販売のドン・エズモンド副社長は、「09年8月は、キャッシュ・フォー・クランカーの効果で、空前のセールスを記録した。10年1~8月実績は、前年同月比プラスマイナスゼロの116万4154台を維持している」と、悲観的には捉えていない。

《森脇稔》

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