日産、ヨルダンとEV普及で協力---産油国で初

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日産自動車は、ヨルダン王国と電気自動車(EV)の普及を推進していくための覚書に調印したと発表した。石油需要の減少に直結するEV普及のパートナーシップを締結したのはアラブでは初。

ヨルダンでは覚書に沿ってEVが普及するため、政府による優遇制度の導入や充電インフラ整備、教育・啓蒙活動を実施していく。また、ヨルダンは公用車として日産のEV『リーフ』を最大300台購入することを検討する。

ヨルダンのH. E. ハゼム・マルハス環境大臣は「EVを導入することで、環境面だけではなく、経済的、社会的にも、多くのメリットが生まれるだろう。先見性を持った力強い取り組みにより、ヨルダンは、アラブ地域でゼロ・エミッションモビリティのリーダーとなる」とコメント。

日産とヨルダンは、両者によるEV作業部会を設置、大アンマン都市圏内でのEVパイロットプログラムの実施に関する検討を開始する。また、再生可能エネルギーについて共同で研究し、太陽光エネルギーを使ったEV充電、バッテリーの2次利用、カーシェアリングなどの新しいモビリティコンセプトも検討していく。

EVの普及は石油消費量の減少を招いて、産油国の経済に大きな影響を及ぼすため、アラブでのEV普及は困難と見られていた。ヨルダンがEVパートナシップを締結したのは、アラブ諸国といえども地球温暖化防止などの環境重視は無視できないことを示している。

《レスポンス編集部》

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