インディカー・シリーズ・ケンタッキー戦、決勝当日の4日、コンクエスト・レーシングは次戦もてぎで同チームの36号車にロジャー安川選手が搭乗することを発表した。これによりロジャー安川は、インディ・ジャパン300に3年連続、6回目の出走を果たすこととなった。
発表の朝、ロジャー安川は「もてぎで走れるのはとても嬉しいです。レース自体が1年ぶりになりますが、ずっと準備をしてきていますし、去年もてぎで久しぶりに走ったときよりもブランクは短いので、いきなり乗って走ることに心配は全くありません。去年はレースの内容は良かったのに、途中メカニカルトラブルで止まってしまい結果を残せなかったのが残念でした。今年はトラブル無く、最後まで良い展開で走りきってきちんと結果を出したいと思います」と、日本戦にかける意気込みを語った。
本戦を含め、ロジャー安川がオーバルでのスポッターを担当している佐藤琢磨選手は、「インディでの長い経験をもつロジャーには、レース中のスポッティングだけでなく、それ以外でもさまざまなアドバイスを貰いました」と。
「ロジャーとはレースを一緒にしたわけではないのですが、英国時代に同じ土地で同じ時間を過ごし、お互いに気心もわかっていました。初参戦時の僕にとっては心強く最適な人材だったので、スポッターを快く引き受けてくれてとてもうれしかったし、実際に僕に必要な情報をキッチリと伝えてくれましたし、彼の的確なインフォメーションのおかげでレースはすごくやりやすかったです」
「もてぎではロジャーに替ってチーム・マネージャーのニック・ハーパーがスポッターを務めてくれます。ニックは経験も豊富で、インディ500の時にサブでスポッターを担当してくれたこともあるので心配はしていません。なによりも、僕のレースのアプローチの仕方を知っているロジャーとトラック上でライバルとして一緒に走れることがとても楽しみです」
武藤英紀選手も、「日本戦で日本人ドライバーが3人走ることになりました。人数は重要なことではないですが、尊敬する佐藤琢磨選手、そしてカートチーム時代を一緒に過ごしたロジャー安川とともに、3人が一緒に走るということに、なにか運命のようなものを感じます。皆で楽しめたら良いなと思っています」と、コメントを寄せた。