【日産 マーチ 試乗】○と×が代わる代わる顔を出す…西川淳

試乗記 国産車
マーチ
マーチ 全 5 枚 拡大写真

世界戦略車として文字通りのフルモデルチェンジ。日産にとっては、電気自動車と並んで社運を賭けたプロジェクトといってもいい。タイ製であるということよりも、グローバルモデルに進化したという点で、良いところと悪いところがハッキリ出てしまった。

【画像全8枚】

良いところは、アイドルストップも含めたパワートレインのフィール、ボディのしっかり感、豊かなサスストローク(中国市場を意識した)による中高速域の乗り心地。一方、悪い点はといえば、内外装の見かけ質感の低さ、低速域におけるパワートレインからの振動、低中速域の不安定なコーナリング、などが挙げられる。

見どころはそれなりにあるのだけれども、全体的に煮詰め不足な感は否めない。横浜本社周辺で試乗したのだが、○と×が代わる代わる顔を出す、実にとらえどころのないクルマだった。いきなり首都高速に乗ってしまえば七難隠れてしまうが、みなとみらいの街中を延々走っていると、どんどん気持ちが萎えていく。

日本では三世代に渡って愛されてきたマーチである。その後継車として“舌の肥えた”日本人(がまだまだいると期待して)が乗るには、甚だもの足りないというほかない。けれども、オーバースペックに陥らない新興国需要を喚起する世界戦略車としてみれば、日本の製造業に必須の挑戦として評価できる。格好悪いカタチも含めて。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『スイフトスポーツ』が2027年復活? 48Vターボ搭載で次期GRヤリスのライバルに
  2. 「これ、フルモデルチェンジじゃん…」レクサス『NX』の“一部改良”にSNSも驚き、大胆イメチェンに「最高にキマってる」の声
  3. プジョー、シトロエン、DS、フィアットの9車種1万9147台をリコール…走行中にエンジン停止のおそれ
  4. 新型200ccエンジン搭載! ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R2』が登場、インドで発売
  5. トヨタ『プロボックス』25年目にフルモデルチェンジか…8月のスクープ記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 交通空白の解消へ、交通コンサルティング事業を開始…西鉄とネクスト・モビリティ
  5. マクラーレン、2028年市販の新型スーパーカーをプレビュー…伝説の「マクラーレンF1」以来のMT搭載
ランキングをもっと見る